近年中学受験者数が増加しており、低学年のうちから中学受験を検討しているご家庭は多いのではないでしょうか?またお住いの地域に中学受験の専門塾がなく、通信教育で準備しようと考えている方もいらっしゃると思います。
我が家も現在は中学受験専門塾がない地域に住んでおり、実際に中学受験塾である四谷大塚のリトルクラブを使って学んできました。私はリトルクラブを使って中学受験に向けた勉強を始めるのであれば、中学受験コースをお奨めします。
そこで、学力向上コースと中学受験コースの違いと、どうして中学受験コースをお奨めするのかについて解説していきます。
四谷大塚とは
まず最初に中学受験塾
四谷大塚についてお話しますね
四谷大塚は1954年創立で中学受験塾の中でも老舗中の老舗です。駿台大塚分校と大塚予備校の2教室でスタートし、在籍生の増加に伴い1959年より会員制度がスタートしました。昔は四谷大塚の正会員であることがステータスであり、入塾するだけでも大変な時代でした。
今は関東ではSAPIX、関西では浜学園といった他の大手受験塾が高い合格率を出していますが、四谷大塚の予習シリーズは受験生の2人に1人が使っているというほど有名なテキストです。四谷大塚はとても信頼できる中学受験塾だということがわかりますね!
リトルクラブ
リトルクラブは四谷大塚の低学年向け通信教育です。小学1年生~3年生までを対象としていて、4年生からは進学クラブに変わります。3年生までは予習シリーズがないので、ジュニア予習シリーズ、ジュニア予習シリーズに沿って行われる映像授業の予習ナビ、ホームワーク、添削問題が主なテキストになります。
テキストは通塾生と同じものを使っていますし、予習ナビで授業も配信されるので、自宅でも通塾と同じクオリティで学ぶことができます。2021年からは教材の量に応じて選べる2つのコースができました。
学力向上コース | 中学受験コース | |
---|---|---|
1年生 | 3,400円 | 5,800円 |
2年生 | 4,400円 | 8,000円 |
3年生 | 5,500円 | 8,900円 |
次に2つのコースについて
詳しくお話していきます
学力向上コース
メインテキスト:ジュニア予習シリーズ
映像授業:予習ナビ
ジュニア予習シリーズを映像授業を用いて学ぶ内容になっています。ホームワークや添削問題はありません。国語の長文読解の解き方や算数の考え方を学ぶことができます。予習ナビを観ながら勉強すると時間がかかるのですが、教材の量としては少ないです。
学力向上のために用いるのであればとても適していますが、中学受験を考えるのであれば市販のワークや他の教材との併用をお奨めします。
中学受験コース
メインテキスト:ジュニア予習シリーズ
映像授業:予習ナビ
ワーク:ホームワーク
添削問題:国語・算数
月例テスト(2.3年生のみ)
中学受験コースになると学力向上コースのメインテキストであるジュニア予習シリーズ、映像授業の予習ナビに加えて、ホームワークや添削問題があります。
ジュニア予習シリーズで長文読解や算数の解き方を学ぶのに対し、ホームワークでは語彙や漢字、言葉の使い方、計算や思考力問題などを学んでいきます。ホームワークは市販のワークでいうとハイレベや最レベ程度で、とても良くできているワークだと思います。
忙しい保護者の方はワークを選んだり、買いに行ったりするもの大変だと思いますので、中学受験コースを受講していれば他の教材がなくても十分だと思います。また、添削問題のボリュームもすごく多いので、多くのお子様は1日ではやりきれないと思います。添削問題の中に作文があるのも特徴の1つです。
2年生になると月例テストが始まります。毎月決まった日にテストをダウンロードしてPDFか郵送で期限内に送ることになります。月例テストはその月に学んだことの範囲で行いますので教材に取り組んでいれば難しくはありません。
でも、きちんとしたペースで月例テストまでに教材を終わらせないといけないので、低学年でも時間の管理が必要になるので少し大変かもしれません。
ジュニア予習シリーズは購入できる?
ジュニア予習シリーズは一般に販売されているのか
気になるところですよね?
詳しくお話します!
一般的に中学受験塾は3年生の2月から新年度が始まると言われており、四谷大塚に通っていない生徒も4年生から使用するテキスト予習シリーズは2人に1人の割合で購入しています。
では低学年のジュニア予習シリーズは購入できるのでしょうか?答えはNOです。予習シリーズが上下巻の本になっているのとは異なり、ジュニア予習シリーズは毎月送られてくる冊子になっています。そのため、通塾するかリトルクラブに入会しなければ購入することはできません。
3年生になるとジュニア予習シリーズの演習問題集が用意されているため、四谷大塚のホームページから購入することはできます。1.2年生は『はなまるリトル』という問題集が市販されており、国語・算数・ちえあそび(上・下)の4冊があります。
こちらは四谷大塚のホームページだけでなく書店でも購入することができます。リトルクラブを考えているご家庭は『はなまるリトル』を一度ご覧になってもいいかもしれません。
まとめ
中学受験塾である四谷大塚の通信教育『リトルクラブ』についてお話しました。四谷大塚は中学受験の老舗であり、塾生が4年生から使用する予習シリーズは受験生の2人に1人は購入すると言われています。
またリトルクラブは通塾生と同じテキストを使っており、自宅にいても同じ内容を学ぶことができます。コースは学力向上と中学受験の2つありますが、受験を考えるのであれば中学受験コースがお奨めです。
予習シリーズとは異なりジュニア予習シリーズは市販されていないため、四谷大塚のテキストを見てみたい場合は、書店で『はなまるリトル』をご覧になると良いと思います。
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