中学受験塾である四谷大塚主催が年に2回行っている全国統一小学生テスト。中学受験を考えている方は耳にすることも多いテストです。
でも、このテストをいいつから受けたらいいのか?どのくらい難しいのか?受ける目的は何なのか?気になってはいるものの良く分からずテストに踏み切れないご家庭も多いと思います。そんな方のためにテストについて詳しく解説していきたいと思います。
また、このテストは小学生だけでなく年長さんも受けられますので、年長のテストの受け方や試験対策についても併せて参考にしていただければと思います。
何のために受けるの?
娘のOunaは年長の春から受験していますが、受けるきっかけとなったのは3月生まれのOunaが、どれくらい理解できているのかを知りたかったからです。
当時は早生まれで4月や5月生まれのお友達との1年の差を大きく感じていました。小学校入学にあたって準備する際に参考になればと思ったのもあります。
小学生になった今の目的は少し異なり、転勤族でどこの中学に入るかわからないOunaが中学受験を決断した時のために、今のうちから全国的な立ち位置を把握しておきたいと思うからです。
どのくらい難しいの?
- 問題が多く難しい
- 年長は文字が読めないため問題を読み上げてくれる
- 小学2年生までは記述式
- 小学3年生からマークシート
全国統一小学生テストの出題は、公立小学校で現学年の範囲から出されます。でも、はっきりいってとても難しいです。学校のテストのように100点をとれるテストではありません。
年長のテストで小学受験対策をしている子は100点をとれるかもしれませんが、小学生以上になると満点をとるのは困難です。問題量も多いので理解力が高く、文章を読むことに慣れていないと時間内に終わらないと思います。小学1年生の問題であっても大人もゆっくり考えないとできない問題が出題されます。
また、年長~2年生までは記述式ですが3年生からはマークシートになります。2年生まで高い点数をとれていた子も、マークシートになることで点数を落としてしまうこともあるようです。
全国統一小学生テストは現学年の範囲内の問題ですので、就学していない年長さんは文字や数字が書けなかったり、読めなかったりしてもできるような問題となっています。テストの問題を当日読み上げてくれるのです。
また、数字や文字を書くのではなく『数の分だけ〇をつけましょう』や『数の分だけ色を塗りましょう』といった回答の仕方となります。耳から聞いて理解することが必要なので、問題を読める方が分かりやすいと思いますが、分からなくてもできるので誰でも受験可能です。
何か対策は必要?
私は対策はあえてしない方がいいと思っています。それは、過去問を解いたり、普段と違う特別なことをしてしまうと実力より過大評価されてしまう可能性があるからです。模擬試験は受験とは違いますから、普段の力がどの程度か分かればいいと思っています。
そのため、普段通りの生活の中にテストが1日だけあるという方がいいのではないでしょうか?それでも何か対策をやりたいという方に、いくつかお薦めを載せておこうと思います。
- 年長:小学校で伸びる子ドリル
- 年長・低学年:きらめき算数脳
- 年長・低学年:算数ラボ
- 年長・低学年:賢くなるパズル(入門~基礎)
- 年長・低学年:賢くなるたんていパズル
小学校で伸びる子は小学受験用のワークでもあるので、非常に難しいです。年長さんであっても、これまでワークをされていなかった方には中級からをおすすめします。我が家も中級から使いました。
きらめき算数脳は図形の問題と、数と量の問題の2種類あります。数と量は計算が入ってくるので、一番最初に取り組むならこちら↓の図形から取り組まれる方がいいと思います。
算数ラボは、きらめき算数脳に比べると解きやすいです。
賢くなるパズルは一番のお気に入りです。算数が好きになった。粘り強くなったのはこのシリーズのおかげだと思っています。最近バージョンが新しくなりました。
賢くなるパズルのたんていもバージョンが変わりましたね。国語と算数の伸ばすにはこちらが最適です。
ご紹介したワークは娘のOunaが園児の頃に取り組んでいたものです。特に賢くなるパズルが大好きで年中からよく取り組んでいました。小学校受験をするお子さんや受験経験者は伸びる子ドリルのような問題をたくさん解いていると思いますので、統一テストには強い印象があります。年長~低学年では経験の差が大きくでるので、あまり結果は気にしなくてもいいと思います。
テストの返却
テスト結果の返却も会場によって異なります。1番最初に受けたところでは、返却面談がありました。30分毎に時間が設定され、どこを間違ったのか、何が強みなのか、今後どんなことをしたらいいか、など丁寧に説明して下さいました。
会場となった塾の生徒ではないのにも関わらず、愛情をもって接してくれたことが嬉しかったです。どうしても取りに来られない方のみレターパックを渡すと郵送してくれる制度もありました。
次に受験したところでは、取りに行かないと返却されませんでした。返却面談もなく、名前と学年を伝えると封筒に入った結果を渡され数分で終了いたしました。今回受けるところは、会場となる塾の生徒以外は全員郵送するとのことでした。個人的には返却面談があった方が良いと思いますが、郵送や手渡しですぐ手に取れるのも時間を要さないので助かります。
結局受けた方がいいの?
全国統一小学生テストは難しいですが、できるだけ早くから受験することをお薦めします。それは、学年が上がればあがるほどハイレベルな内容になるため、初めて受けるテストが難しすぎるとやる気がなくなるからです。
年長や低学年はレベルは高いですが、まだなんとかなります。
3年生ぐらいになると更に難しくなってしまうため、早くから受験し難易度に慣れておきましょう。また中学受験塾の入塾テストも難易度が高いため、受験をお考えの方には特にお薦めです。
まとめ
全国統一小学生テストの試験内容について説明しました。難易度は現学年の範囲内ですが、学校のテストとは比較にならないほど難しいです。特に対策は必要ないと思いますが、小学校受験に必要な思考力の問題に触れておくと点数は取りやすいと思います。
返却方法は会場によって異なりますのでご確認ください。全国統一小学生テストは難しいですが、早くから取り組むことでハイレベルな問題に慣れることができます。特に中学受験を考えているご家庭にお薦めです。
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