小学生の習い事として『そろばん』を検討している方は多いと思います。公文にするか、そろばんにするか悩んでいるご家庭もあるでしょう。
『そろばん』というと古風なイメージを持たれるかも知れませんが、『そろばん』は一生役に立つ最強の習い事だと考えています。今回は4歳から続けてきた娘の体験をもとに『そろばん』の本質と暗算能力の開発、応用算についてお話いたします。
【そろばん】は必要か
『そろばんなんて古いのでは』
そう思っていませんか?
今はパソコンの時代、文字を書くことも少なくなってきた今、『そろばん』は時代遅れなんじゃないかと思う人もいるでしょう。『そろばん』を習ったことがない方は特にそう思われると思います。
一方で幼い頃『そろばん』ができるお友達の姿を見て、そろばん習っておけばよかった!と後悔している方も多いはずです。私も後者の1人で、子供には『そろばん』は絶対習わせようと思っていました。
でも娘Ounaが始めるまでは『そろばん』の本質を分かっていなかったように思います。
【そろばん】を習うメリット
【そろばん】は暗算能力を高める
『そろばん』って珠を弾いてひたすら計算するだけじゃないの?
算盤が古いと思われる方の多くは、電卓やパソコンがあるから計算に算盤なんて使わないでしょ!そう思われているのではないでしょうか?
確かに算盤は珠を弾いて計算しますが、本質は暗算能力の開発にあります。小さい頃から始めると頭の中に『そろばん』ができるそうです。娘が暗算をしている姿を見ると必ず指を動かしています。
小学2年生の娘Ounaが
どのくらいのスピードで暗算できるかというと
- 204×6 のような3桁×1桁を10問
- 59×43 のような2桁×2桁を10問
- 354×45 のような3桁×2桁を10問
- 2,968÷8 のような4桁÷1桁を10問
- 4,320÷90 のような4桁÷2桁を10問
- 21,280÷38 のような5桁÷2桁を10問
- 14+95+90+27+68 のような2桁5口を20問
- 53+47+89+10+62−27−90 のような2桁7口を10問
暗算はかけ算、わり算、みとり算それぞれ30問ずつあるのですが、これを各々3分で解く練習をしています。検定試験はこんなに問題が多くないので、これだけできると検定が楽なようです。全く勝てる気がしません・・・
算数の基礎が身に付く
暗算ができるようになるのは分かりました!
その他にもできるようになることはありますか?
算数の基礎も身に付きますよ
暗算が早くできるようになるだけでなく、算数の基礎も学ぶことができます。級が上がっていくと四捨五入や小数点も習います。またマイナスの計算もできるようになるので算数の先取りになります。
娘のOunaも少数第三位未満四捨五入、整数位未満四捨五入といった呪文のような問題も理解できるようになりました。扱う桁数も大きいため100万単位の数字もすらすら読むことができるので、算数への苦手意識は全くないようです。
伝票算と応用計算
ここまでは、なんとなく『そろばん』と言われて
イメージできることでしたね!
でも、実は応用計算もあるんですよ
3級の練習が始まると、伝票算と応用計算が始まります。この応用計算がとてもいいんですよ。
(かっこ)がついているときや、たし算ひき算にかけ算わり算が混ざった式では、どこから先に計算するかもここでならいます。
1ドルいくらの時、円にするといくらか?のような換算や消費税の問題もありますし、仕入れ価格やおつりを求める問題もあります。
それだけでなく、平均や図形の面積を求める問題や時間の問題もあるので色々な単位も学ぶことができます。
段位になると開法『√ ルートの計算』も習うそうです。少し算盤に対して思っていたイメージと違ったのではないでしょうか?
【そろばん】にデメリットはないの?
実はちょっとだけ困ったことがあります
これまで『そろばん』で学べることを中心にお話しましたが、少しデメリットもあります。それは、字を丁寧に書けないこと、字を早く書く癖がついてしまうことです。
Ounaは年中から算盤を始めたのですが、『そろばん』は時間制限があるので早く答えを書かなければなりません。鉛筆をもったまま算盤を弾いてすぐに書く!これが基本になりますし消しゴムも使いません。
そのため普段の字もゆっくり書くことが苦手です。お友達の場合は『そろばん』の前に硬筆を始めたため、早く書くことができずに困っているとお話されていました。なんかなか難しい問題です。。。
また暗算能力が高くなるため、なんでも『そろばん』式の計算でやってしまいます。
たとえば97+97+97という計算でも、300から9を引くという発想をする前に97+97+97をするか、97×3をしてしまいます。
そのため、簡単な計算方法もあることを私が教えることがありました。
幼い頃は算数の概念よりも珠を弾いて答えを出すこを優先していたため理論は後付けでしたが、小学生2年生になって色々理解できるようになったので、『そろばん』式のやり方に頼らず簡単な計算方法もできるようになりました。
【そろばん】のまとめ
『そろばん』を習うことで身につく能力についてお話しました。『そろばん』は暗算能力が高くなります。また、小数点や四捨五入、マイナスの計算など先取り教育も可能です。
計算が早くなるだけでなく応用問題で算数を学ぶこともできます。字をゆっくりと丁寧に書くことが苦手になりますが、暗算や応用計算ができるようになり、算数の苦手意識はなくなります。
『そろばん』というと少し古風なイメージがありますが、実際は算数の基礎となる様々なことを学べるのでとてもおすすめの習い事です。
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