小学生の娘は3歳からピアノを習い始め、8歳になった今コンクールに出場するまでに成長しました。ピアノを習っているお子様を見守っていると、周りの子の進度が気になるのではないでしょうか?
教本が進んでいるからといって必ずしもピアノが上手というわけではありませんが、コンクールに出場する娘がどのような進度でここまで来たのかお話しようと思います。
【ピアノ入門】
3歳【ピアノ入門】 前半
まずはピアノ導入の時期のお話からしようと思います
年齢 | ピアノ入門(前半) 教本 |
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3歳2か月 | なかよしピアノレパートリー1 |
4歳4か月 | なかよしピアノレパートリー2 |
小学3年生の娘Ounaは3歳になってすぐからピアノを始めました。早生まれなので年少に上がってすぐです。始めはヤマハの個人のピアノ教室に月2回。ヤマハなので教本は『なかよしピアノ』を使っていました
3歳で『なかよしピアノ1』の後半を弾いていた頃、最初の発表会に出ることになりました。曲は『きらきら星』です。なんとか両手で弾くことができました。
『なかよしピアノ1』が終わると『なかよしピアノ2』へ進みました。なかよしピアノは幼稚園児のような小さな子供向けの教本で横長の教本になっています。小さなお子様は背も小さいので縦長より読みやすい横長の教本が使いやすいと思います。
この『なかよしピアノ1』と『なかよしピアノ2』が1冊にまとまったものが『ピアノスタディ1』になります。小学生から始められる方は『ピアノスタディ1』がいいと思います。ピアノスタディからは縦長の教本になります。
娘のOunaは『なかよしピアノ1』が終わるところで転居により教室が変わりました。ここからは週1回のレッスンになりました。4歳4か月の頃です。次の教室はヤマハの系列ではありませんでしたが、先生がそのまま『なかよしピアノ2』に進んでくださいました。
『なかよしピアノ2』の後は一番最初に習っていた先生からは『ピアノスタディ3』に進むと聞いていました。生徒によって2を選ぶか3を選ぶか決めるようです。娘のOunaは新しい先生に変わったので『なかよしピアノ2』が終わってからは『ピアノスタディ』ではなく別の教本に進みました。
4歳 【ピアノ入門】 後半
次は入門~初級にいくまでの
お話をしますね
この頃になると両手で弾ける曲も
ふえて曲らしくなってきました
年齢 | ピアノ入門(後半) 教本 |
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4歳9か月 | オルガン・ピアノの本3 |
4歳9か月 | バイエル(中) |
4歳9か月 | こどものツェルニー |
『なかよしピアノ2』の後は『オルガン・ピアノの本3』『バイエル中』『こどものツェルニー』に進みました。4歳9か月の頃です。
今思うと『オルガン・ピアノの本2』でも良かったと思っています。それは後になって教本は終わっても手が小さくて次のレベルには進むことができず、手が大きくなるのを待ちながら同じレベルの本を使う時期があったからです。だから、もっと基礎をやっても良かったなと思っています。
『バイエル中』は30番くらいから始めました。『オルガン・ピアノの本』と『バイエル』のどちらか1つを使う先生が多いと思いますが、娘Ounaの先生はバイエルは指の練習として使うと話されていましたね。
『こどものツェルニー』は最初はとても簡単でスラスラ弾けたけど、後半になるとかなり難しくなってきたので途中でストップして他の教本を使うこともありました。
この時は1曲が短いということもあって、多い時は3冊から7~9曲課題が出ていました。かなり練習していたのでほとんど1回で合格していたと思います。毎週親子で譜読みから始まり、すごく大変だったのを覚えています。
だから音符を読む力が付くようにと自主的に『おんぷワークブック』を使っていました。
【ピアノ初級】
5歳【初級前半】
初級になると随分難しい曲がふえ
園児にとっては
譜読みが大変になってきました
年齢 | ピアノ初級(前半) 教本 |
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5歳3か月 | バイエル(下) |
5歳5か月 | オルガン・ピアノの本4 |
5歳6か月 | やさしいハノン |
『バイエル中』は半年くらいで終わり、5歳3か月の頃に『バイエル下』に進みました。
使っているバイエルのシリーズによって違うのですが、娘の教本は番号のついている曲以外にもタイトルのついた練習曲が入っていたので、練習した曲数は多いです。
『バイエル下』は64番から始まりました。このあたりからだいぶ難しかったですね。
5歳5か月になると『オルガン・ピアノの本3』が終わり『オルガン・ピアノの本4』へ進みました。
娘のOunaはバイエルよりオルガンピアノの方が難しく感じていたようです。オルガンピアノは最初に指の練習があってその後に練習曲という順番で構成されています。
指の練習はすごく短いので飽きることもありませんし、音階も学ぶことができます。練習曲はきれいな曲が多いですし、時々知っている曲も出てくるので弾くのが楽しかったようです。
バイエルと併用することは少ないかもしれませんが、我が家はこの2冊を使ったおかげで指の練習がかなりできたと思います。
5歳6か月になると『やさしいハノン』が始まりました。
やさしいハノン【伴奏つき】(ワルツやタンゴのリズムにのって)
この楽譜はハノンを始めようと決まった時に、私が色々な教本をみくらべて先生にお願いしました。先生から娘が好きそうなものを選んでと言われたからです。
ハノンは《ザ・指の練習》という感じで面白くないので、見やすくて気に入りそうなものをとのことでした。
まだ園児なので楽譜がみにくいとそれだけでイヤがります。そのため同じような楽譜があるときは、園児でも使いやすいものを選ぶようにしていました。
5歳~6歳【指が大きくなるのを待つ時期】
この時期はかなり練習していたので
楽譜に手の大きさ追いつかなくなり
進めていくことができなくなりました
年齢 | 指が大きくなるのを待つ時期 教本 |
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5歳7か月 | きらきらピアノ こどものピアノ名曲集2 |
5歳10か月 | ピアノスタディ4 |
5歳11か月 | きらきらピアノ こどものポピュラーメロディーズ2 |
バイエル78番を弾いていた5歳7か月の時、『きらきらピアノ こどものピアノ名曲集2』を始めることになりました。
こどものツェルニーを13曲残したところで指が届かない曲がふえてきたため、いったん休憩すことになったからです。
この頃になると年齢に対して曲が難しくなりすぎて、すこしピアノの練習が大変に感じるようになりました。
譜読みも大変でしたし、指も届かないので楽譜通りに弾けなくなってしまいました。先生から簡単に弾けて、楽しく・癒しになるような曲集にしようと提案があり、この曲集が始まったのです。
きらきらピアノはとても素敵な曲が多く、大好きな楽譜になりました。バイエル中~上級程度ですが最後の曲は『人形の夢と目覚め』で、年長の娘にとってはかなり弾きごたえがありました。
5歳10か月になると今度は『オルガン・ピアノの本4』の指も届かなくなってきました。そのため、『ピアノスタディ4』を使うことになりました。
教本のレベルとしては『ピアノスタディ5』でも良かったのですが、また指が届かなくなってしまうので4を使うことになりました。
これもヤマハの教本なので一般の教室ではあまり選ばない本だと思うのですが、導入時期にヤマハの『なかよしピアノ』を使っていたこともあり、先生がこちらを選んでくれました。
これは時々連弾が入っていて親子で一緒に弾くことができたので、とても楽しかったです。今思うと、先生が選んでくれた教本はどれも園児の娘がピアノを嫌いにならないように考えてくれた教本だったと思います。
5歳11か月になると『きらきらピアノ こども名曲集2』の指が届かなくなったり、16分音符が増えたりして弾くのが難しくなってきました。
そこで始まったのが『きらきらピアノ こどものポピュラーメロディーズ2』が始まりました
この曲集も知っている曲が多く、ジブリやディズニーなど楽しむことができました。クラッシックからは少し離れてしまいますが、楽しむという意味ではとても良い曲集だったと思います。
【ブルクミュラー】へ
7歳【ブルクミュラー】と一緒に使っている教本
いよいよあこがれのブルクミュラーです!
なんとか小学1年生の終わりに入ることができました
年齢 | ブルクミュラーに入る時期 教本 |
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7歳0か月 | ピアノの練習ABC |
7歳0か月 | こどものブルクミュラー |
7歳0か月 | きらきらピアノ こどものピアノ名曲集3 |
『ピアノスタディ4』が終わりった後、『こどものツェルニー』に戻り、『オルガン・ピアノの本4』と『こどものツェルニー』が終わったタイミングで『ピアノの練習ABC』に入りました。
ちょうど7歳の誕生日を迎えるころです。
『ピアノの練習ABC』も色々なサイズがありますが、この大型が一番見やすいですね。
あまりに背が小さいと上の方が見えにくいという難点もありますが、大型でないと音符がとても小さくなるので、子供にはとても難しく見えてしまいます。持ち運びに大きなカバンが必要になりますが、昔からある大型が一番おすすめです。
その後すぐに『バイエル下』が終わり『こどものブルクミュラー』に入りました。
『ブルクミュラー』もこども用を選びました。音符が大きくなるとページ数が多くなるので、めくる手間がふえてしまうのですが、まだ小学1年生だったので小さい楽譜ではなく、大きくて見やすく、可愛らしいものにしました。
本当は楽譜も細かいものも読めるようになっていかなければいけないのですが、それは『ブルクミュラー』が終わってからでもいいかなと思ったのです。
また、同時期に『きらきらピアノ 子供のピアノ名曲集3』に入りました。ブルクミュラー程度となると名曲集4になるのですが、さらっと弾ける方が楽しめると考えて下さりバイエル終了程度の名曲集3になりました。
『きらきらピアノシリーズ』はどれをとっても外れはないと思います。素敵な曲が多いので飽きずに続けられますよ。曲集で迷ったら『きらきらピアノシリーズ』を手にとってみてください。子供にとっても見やすく使いやすい楽譜になっています。
8歳 ピアノのコンクールに向けて
今は転居により3つ目の教室に変わり、今年初めてのコンクールに出場することになりました。これまではブルクミュラーを始めて1年ほどで半分くらいまで進みましたが、発表会やコンクールの練習で教本はストップしています。
教室が変わり『ピアノの練習ABC』や『きらきらピアノ』は使わなくなり、代わりに『ツェルニー練習曲』が始まりました。
『ツェルニー練習曲』は最初の方は簡単なので、初見でも弾けてしまうのですが『音のキレイさ』を追求する先生なので、基礎からやり直しています。
娘のOunaのピアノの音がとてもキレイになっていくのが聴いていてもよくわかりました。
ピアノの進度のまとめ
娘のピアノの進度をまとめてお話しましたが、ピアノの教本が進んでいるからといって、ピアノが上手いわけではないと思っています。
娘のように早く進んでも、手が小さくて弾けないこともありますので、小さい頃は基礎をしっかり作っていくことが大切かと思います。
コンクールや発表会なので教本がストップすることもありますし、教本が進まなくてもピアノは上達していると思います。
何よりお子さんがピアノが好きで、ピアノを続けていけることが大切だと思います。
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